
はじめに
短腓骨筋(たんひこつきん)は、ふくらはぎ外側の下部に位置する筋肉で、足首の安定や歩行のバランスに欠かせない働きをしています。長腓骨筋とともに足の外反や足裏のアーチを支えており、スポーツや日常生活での踏ん張りに大きな役割を持っています。硬くなったり炎症を起こしたりすると、足首の不安定感や外側の痛みにつながることがあります。
起始・停止・作用・神経支配
- 起始:腓骨の外側面下部
- 停止:第5中足骨粗面
- 作用:足関節の外反、底屈の補助、足首の安定
- 神経支配:浅腓骨神経
硬くなると出やすい症状
- 足首外側の痛みや違和感
- ふくらはぎ外側の張り
- 歩行やランニング時の不安定感
- 捻挫の再発リスクの増加
- 足のむくみや疲労感
日常生活への影響
短腓骨筋が硬くなると、足首外側の安定性が低下し、歩行や立ち仕事での疲れやすさが増します。特に運動時には捻挫を繰り返す原因にもなりやすく、足のトラブルが慢性化することもあります。また、長腓骨筋と連動して働くため、片方が硬くなると筋バランスが崩れ、ふくらはぎ全体に負担が広がります。腓腹筋、ヒラメ筋、前脛骨筋、後脛骨筋、長腓骨筋など、下腿の他の筋肉とも関連しているため、総合的なケアが必要です。
【まとめ】
「腓腹筋の解剖学」、「ヒラメ筋の解剖学」、「前脛骨筋の解剖学」、「後脛骨筋の解剖学」、「長腓骨筋の解剖学」
効果的なストレッチ方法
短腓骨筋を伸ばすには、足首を内側に傾ける動作が有効です。
- 座った姿勢で、片脚を前に伸ばします。
- つま先を手で軽く内側に倒します。
- ふくらはぎ外側の下部が伸びている感覚を意識しながら20〜30秒キープ。
- 無理のない範囲で、反対側も同様に行います。
特に運動後や長時間の立位の後に行うと、疲労軽減とケガ予防につながります。
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まとめ
短腓骨筋は足首の安定性を支える重要な筋肉で、日常生活やスポーツに欠かせない役割を果たしています。硬さを放置すると足首の痛みや不安定感が続き、捻挫などのリスクも高まります。定期的なストレッチやセルフケアで柔軟性を保ち、腓腹筋、ヒラメ筋、前脛骨筋、後脛骨筋、長腓骨筋とあわせてケアすることで、足全体の安定と健康を守ることができます。さらに、短腓骨筋は【足のむくみ】(関連記事:「足のむくみに関わる筋肉」)とも関係が深いため、むくみ対策の観点からも意識して整えておくと効果的です。
アクセス案内
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店名:整体サロン 縁joint
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