横隔膜の役割とは
横隔膜(おうかくまく)は胸とお腹を分けるドーム状の筋肉です。
呼吸のたびに上下に動き、肺に空気を取り込む働きをしています。
1日に2万回以上も動いており、私たちが生きていく上で欠かせない存在です。
横隔膜の3つの重要な働き
1. 呼吸の主役
横隔膜が下がると肺が広がり、酸素を体に取り込みます。
横隔膜が上がると空気を外へ押し出し、二酸化炭素を排出します。
2. 姿勢と体幹を支える
横隔膜は腹筋や骨盤底筋、背骨を支える筋肉と連動し、体を安定させています。
呼吸が浅くなると体幹の安定が失われ、猫背や反り腰につながります。
3. 内臓をサポート
横隔膜の動きは胃や腸をやさしくマッサージします。
消化を助け、血流やリンパの循環にも良い影響を与えています。
横隔膜と首のつながり
横隔膜は「横隔神経」という神経によって脳とつながっています。
この神経は首の骨(頚椎3〜5番)から出ており、横隔膜の働きをコントロールしています。
そのため:
- 横隔膜が硬くなると首周りの筋肉に負担がかかりやすい
- 首や肩がこっていると横隔膜の動きも制限されやすい
- 浅い呼吸が続くと首の筋肉(斜角筋や胸鎖乳突筋)が呼吸を補うために疲れてしまう
結果として、横隔膜と首はお互いに影響し合い、肩こり・首こりや姿勢不良の原因につながるのです。
横隔膜がうまく働かないと起こる不調
- 呼吸が浅く疲れやすい
- 首や肩のこりが悪化
- 姿勢が崩れて腰痛が出やすい
- 自律神経の乱れから睡眠の質が低下
- 集中力が落ちやすい
横隔膜を元気にする方法
深い呼吸を習慣にする
- 椅子に座り、背筋をまっすぐにする
- 鼻から息を吸い、お腹がふくらむのを感じる
- 口からゆっくり息を吐き、お腹をへこませる
→ 首や肩の余計な力を抜くのがポイントです。
姿勢を意識する
猫背や長時間の前かがみ姿勢は横隔膜だけでなく首にも負担をかけます。
胸を開き、背筋を伸ばすだけでも呼吸が深くなります。
リラックス時間をつくる
深い呼吸は副交感神経を優位にし、首や肩の緊張を和らげてくれます。
まとめ
横隔膜は呼吸の筋肉でありながら、姿勢や内臓、自律神経、さらに首や肩の状態にまで影響を与える大切な存在です。
首や肩のこりがなかなか取れないとき、その原因は「呼吸の浅さ」や「横隔膜の硬さ」にあるかもしれません。
日常に深い呼吸を取り入れることで、首の緊張も和らぎ、体も心も軽くなるはずです。
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