
はじめに
前脛骨筋は、すねの前側に位置する筋肉で、足首を持ち上げる「背屈(はいくつ)」動作を担っています。歩行やランニング、階段の上り下り、さらにはスポーツ全般において欠かせない筋肉です。過度に緊張すると「シンスプリント(脛骨疲労性症候群)」や足首の不調を引き起こしやすくなるため、適切なケアが重要です。
起始・停止・作用・神経支配
- 起始:脛骨外側面、骨間膜
- 停止:内側楔状骨、第1中足骨底
- 作用:足関節の背屈、内反
- 神経支配:深腓骨神経
緊張すると出やすい症状
- すねの前面の張りや痛み
- シンスプリント(脛骨疲労性症候群)
- 足首の動きが硬くなる
- 足の甲から親指付近への違和感
- 歩行中のつまずきや疲れやすさ
日常生活への影響
前脛骨筋が硬くなると、足首を持ち上げる動作が制限されて歩行やランニング時に足先が地面に引っかかりやすくなります。その結果、転倒リスクが増えたり、長時間の立ち仕事や移動で足全体が疲れやすくなります。また、ふくらはぎの(関連記事:「腓腹筋の解剖学」)や(関連記事:「ヒラメ筋の解剖学」)とのバランスが崩れることで足のむくみ(関連記事:「足のむくみの原因と解消法」)や疲労が強くなり、さらに腰や姿勢の負担から(関連記事:「腰痛の原因と筋肉の関係」)にもつながることがあります。
効果的なストレッチ方法
前脛骨筋を緩めるには、足首の動きを利用したストレッチが有効です。
- 正座の姿勢になり、足の甲を床に押し付けます。
- ゆっくりと体重を後ろにかけ、すねの前側が伸びる感覚を得ます。
- 20〜30秒を目安に呼吸を止めずに行います。
また、立位で片足を後ろに引き、足の甲を床につける方法も簡単にできるストレッチです。これにより、すねの緊張を和らげ、足首の動きをスムーズに保つことができます。
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まとめ
前脛骨筋は「歩く」「走る」「踏ん張る」といった基本動作を支える重要な筋肉です。ケアを怠るとシンスプリントや足首の不調につながりますが、日常的にストレッチを取り入れることで予防が可能です。腓腹筋やヒラメ筋といったふくらはぎの筋肉とバランスを整えながら、健やかな足のコンディションを保ちましょう。
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