【骨間筋(足底)】足指の安定とバランスを支える小さな筋肉たち

足底の骨間筋の位置と働きを示す図 基礎知識
足のバランスを支える骨間筋の解剖図

はじめに

足の骨間筋(こっかんきん)は、足の指と指の間に位置し、細かい動きやバランスを保つために欠かせない筋肉群です。主に「背側骨間筋」と「底側骨間筋」に分かれ、足指の開閉や地面をつかむ動作をサポートしています。これらの筋肉が硬くなると、足裏のアーチや歩行バランスに悪影響を及ぼすことがあります。

起始・停止・作用・神経支配

  • 起始:中足骨の間(背側骨間筋:両側、中足骨間、底側骨間筋:中足骨の内側)
  • 停止:各趾の基節骨および腱膜
  • 作用
    • 背側骨間筋:足趾を開く(外転)
    • 底側骨間筋:足趾を閉じる(内転)
  • 神経支配:外側足底神経(脛骨神経の枝)

筋肉が硬くなると起こる症状

  • 足の指が開きにくい、または閉じにくい
  • 歩行時にバランスを崩しやすい
  • 足裏の疲労感やアーチの低下
  • 足底の違和感やこむら返り

日常生活への影響

骨間筋が硬くなると、足指の動きが制限され、足底アーチのサポートが弱まります。その結果、足裏の疲労扁平足、さらには足のむくみ(関連記事:「足のむくみに関わる筋肉とケア」)や膝痛にもつながることがあります。長時間の立ち仕事や歩行がつらくなるケースも多く、足元の安定性が低下して姿勢全体に影響を与えることもあります。

効果的なストレッチ方法

  1. 足指広げストレッチ
     裸足になり、指の間に手の指を差し込み、軽く広げるように動かします。30秒ほどキープしてゆっくりとリラックス。
  2. タオルギャザー運動
     床にタオルを置き、足指でタオルを手繰り寄せます。足底全体の筋肉が動くことで、骨間筋も活性化されます。
  3. 足裏ボールマッサージ
     テニスボールなどを使い、足裏をコロコロと転がして筋肉をほぐすと、血流が改善し、筋緊張の緩和に効果的です。

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まとめ

骨間筋は目立たない存在ですが、足の安定や歩行動作を支える非常に重要な筋肉です。普段からストレッチやマッサージで柔軟性を保つことで、足のトラブル予防につながります。
特に、短母趾屈筋母趾外転筋短趾屈筋小趾外転筋 といった筋肉と連動して働くため、これらも合わせてケアすることが大切です。
足裏の筋肉を意識的に整えることで、アーチを守り、健康的な立ち方・歩き方を維持できます。

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