股関節痛の原因と改善方法|解剖学からみる関連する筋肉・骨格とケア

股関節の安定性に関わる筋肉と股関節痛の関連性 症状別

はじめに

股関節痛は、立ち上がりや歩行、階段の上り下りなど日常生活に大きな影響を与える不調です。原因は加齢や関節の変形だけでなく、周囲の筋肉の硬さや骨格のバランスが関係していることも少なくありません。この記事では、股関節痛に関わる筋肉や骨格を解剖学的に解説し、ケア方法や予防のポイントをご紹介します。

股関節痛に関わる主な筋肉

股関節の動きは、多くの筋肉の協力によって成り立っています。その中でも特に影響の大きい筋肉は以下の通りです。

  • 腸腰筋(股関節の屈曲を担う、硬くなると腰痛や姿勢不良につながる)
  • 大殿筋(股関節の伸展と安定を担う、弱化すると歩行が不安定になる)
  • 中殿筋(股関節の外転を担う、硬さや弱化で片足立ちが不安定になる)
  • 内転筋群(長内転筋・大内転筋など)(太ももを内側に寄せる、硬さで股関節可動域が制限される)
  • 梨状筋(股関節の外旋筋、硬くなると坐骨神経痛様の症状が出る)

股関節痛に関わる骨格

股関節は「寛骨臼」と「大腿骨頭」の球関節で構成されており、骨盤の歪みや姿勢不良も痛みを悪化させます。特に、

  • 骨盤の前傾や後傾 → 腸腰筋や大殿筋に負担
  • 腰椎との連動 → 腰痛と併発しやすい
  • 膝関節との連動 → 大腿四頭筋や内転筋群が関与

骨格のバランスが崩れることで、股関節だけでなく腰痛や膝痛にもつながるのが特徴です。

日常生活への影響

股関節に痛みがあると、まず歩行動作が制限され、歩幅が狭くなり「つまずきやすい」「長時間歩けない」といった不便が出ます。階段の昇り降りも負担になり、特に下りで痛みを強く感じやすいのが特徴です。また、正座やあぐらといった股関節を大きく開く姿勢が困難になり、日常生活の動作に制限が生じます。

さらに、股関節をかばうことで骨盤や腰に余計な力が入り、結果として腰痛を悪化させることもあります。また、大腿前面の筋肉である大腿四頭筋が硬くなると膝の曲げ伸ばしに影響し、股関節の負担を助長します。加えて、中殿筋の弱化は片足立ちや歩行時の安定性を低下させ、さらに股関節痛を悪化させる要因となります。

改善に効果的なストレッチ・ケア方法

  • バタフライストレッチ:両足裏を合わせ、膝を外に開く。股関節内転筋を柔軟にする。
  • 腸腰筋ストレッチ:片膝を床につき、反対脚を前に出して体を前にスライド。股関節前面を伸ばす。
  • お尻のストレッチ:仰向けで膝を胸に抱え込み、中殿筋や梨状筋をほぐす。

これらのストレッチは、呼吸に合わせて無理のない範囲で行うことが大切です。日常的に取り入れることで、痛みの軽減や予防につながります。

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まとめ

股関節痛は、筋肉や骨格のアンバランスによって引き起こされることが多く、症状の改善には股関節周囲の筋肉を整えることが不可欠です。腸腰筋や殿筋群、内転筋を中心にケアを行い、骨盤の安定を保つことで、痛みのないスムーズな動きを取り戻しましょう。

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