
はじめに
大腿筋膜張筋は骨盤の外側に位置し、大腿部外側の腸脛靭帯とつながって下肢の安定に大きく関わる筋肉です。股関節の屈曲や外転、内旋を助ける役割を持ち、歩行・ランニング・立位の安定に欠かせません。しかし、この筋肉が硬くなると股関節や膝の不調、さらには腰痛の原因になることもあります。
起始・停止・作用・神経支配
- 起始:腸骨稜前部(上前腸骨棘の外側)
- 停止:腸脛靭帯を介して脛骨外側顆
- 作用:股関節の屈曲、外転、内旋、膝関節の安定
- 神経支配:上殿神経(L4~S1)
硬くなったときの症状
- 股関節の前面や外側の違和感
- 膝外側の痛み(ランナー膝の一因)
- 腰のだるさや張り感
- 歩行や立ち仕事での疲労感の増加
日常生活への影響
大腿筋膜張筋が緊張すると、股関節の動きが制限され、歩行や階段昇降がスムーズにできなくなります。特に長時間の立ち姿勢やランニング時には、膝外側への負担が強まり「膝の違和感」や「股関節の詰まり感」として現れることもあります。そのため、スポーツをする人だけでなく、日常生活を快適に過ごす上でもケアが必要な筋肉です。
効果的なストレッチ方法
仰向けになり、片足を反対側にクロスさせるように倒します。このとき股関節の外側が心地よく伸びる感覚があればOKです。もう一つの方法は、立位で壁に手をつき、伸ばしたい側の足を後ろにクロスさせ、体を反対方向に倒すストレッチ。いずれも20~30秒を目安に行いましょう。無理に伸ばすのではなく、リラックスしながらじんわり伸ばすのがポイントです。
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まとめ
大腿筋膜張筋は、股関節や膝の安定性に欠かせない筋肉です。硬さや緊張が続くと、膝痛や腰痛につながることもあるため、ストレッチやセルフケアで柔軟性を保つことが大切です。日常的にケアを取り入れることで、歩行やスポーツのパフォーマンスが向上し、快適な身体づくりにつながります。
アクセス案内
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店名:整体サロン 縁joint
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