はじめに
私たちは1日に約2万回も呼吸をしています。呼吸は無意識に行われる動作ですが、姿勢や筋肉の状態に大きく影響を受けます。肩こりや背中の張り、疲労感の原因が「呼吸の浅さ」からきていることも少なくありません。今回は、呼吸に関わる重要な筋肉や骨、そして日常でできるケア方法について解説します。
「呼吸が浅い」とはどういうことか?
呼吸が浅いとは、肺の一部しか使わず、胸や肩で短く早い呼吸をしている状態をいいます。本来の呼吸は横隔膜がしっかり動き、胸郭全体が広がることで体内に十分な酸素を取り込みます。ところが浅い呼吸では横隔膜や肋間筋が十分に働かず、首や肩の補助筋に頼ってしまうため、酸素の取り込み量が少なくなり、身体に負担がかかります。
呼吸に関わる重要な筋肉と骨
- 横隔膜:呼吸の主役。吸うときに収縮して肺を広げる
- 外肋間筋・内肋間筋:肋骨を持ち上げて胸郭を広げる、息を吐くときに胸郭を縮める
- 胸鎖乳突筋:深い呼吸や息苦しいときに働く補助筋
- 斜角筋:肋骨を持ち上げて胸を広げる
- 腹筋群(腹直筋・外腹斜筋・内腹斜筋・腹横筋):息を強く吐き出すときに働く
- 関係する骨:胸郭(肋骨)、胸椎、胸骨
呼吸が浅くなったときの症状
- 肩や首のこり
- 背中の張りや疲れ
- 頭痛やめまい
- 自律神経の乱れ(不安感・不眠)
- 姿勢の崩れ(猫背や反り腰)
呼吸の浅さが生活に与える影響
呼吸が浅いと酸素の取り込みが少なくなり、疲労感や集中力低下につながります。また、肩や首の筋肉が過剰に働くため、慢性的な肩こり・頭痛が出やすくなります。さらに、自律神経が乱れることでストレスを感じやすくなり、眠りの質が下がることもあります。
呼吸を整えるためのケア方法
呼吸を深めるには、筋肉を柔軟に保つことと、正しい姿勢が重要です。
- 胸を広げるストレッチ:両手を後ろで組み、胸を開いて大きく息を吸う。
- 横隔膜リリース呼吸:仰向けになり、お腹に手を当ててゆっくり腹式呼吸を繰り返す。
- 斜角筋ストレッチ:首をゆっくり横に倒し、深呼吸をしながら伸ばす。
- 背骨の柔軟性アップ:ストレッチポールに仰向けで寝て、胸を開く。
これらを取り入れることで呼吸が深まり、日常の疲れや不調の改善につながります。
まとめ
呼吸は私たちの健康の土台であり、多くの筋肉や骨の協力によって支えられています。浅い呼吸は肩や首の負担を増やし、自律神経の乱れを引き起こす要因にもなります。日常的に胸を広げるストレッチや腹式呼吸を取り入れ、呼吸を整えていきましょう。
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