はじめに
何気なく足を組む姿勢。
多くの人がリラックスしているつもりでも、実はその習慣が骨盤のゆがみや腰痛、姿勢不良の原因になっていることがあります。
今回は、足を組むことで起こる骨盤のゆがみと、影響を受けやすい筋肉について詳しく解説します。
骨盤のゆがみが起こるメカニズム
足を組む姿勢は、片方の骨盤を上に持ち上げ、もう一方を下げる「左右非対称の状態」をつくります。
これにより、骨盤が前後・左右にねじれたまま固まりやすくなり、身体のバランスが崩れる原因になります。
特にデスクワークや長時間の座位姿勢では、同じ方向で足を組み続けることで、片側の筋肉ばかりに負担がかかりやすくなります。
👉(関連記事:「骨盤の解剖学」)
関連する筋肉
足を組むことで影響を受けやすい筋肉は以下の通りです。
・大殿筋(だいでんきん):骨盤の安定を支える主要な筋肉で、片側だけ硬くなると骨盤が後傾しやすくなる。
・中殿筋(ちゅうでんきん):骨盤の左右バランスを保つ筋肉。足を組むことで一方が引き伸ばされ、もう一方が短縮する。
・腸腰筋(ちょうようきん):股関節を曲げるインナーマッスル。足を組むことで片側が縮み、骨盤のねじれを助長する。
症状として現れやすいサイン
・腰やお尻の片側に張りや違和感が出る
・片足に重心をかける癖がある
・スカートやパンツの裾が片側にねじれる
・立っていると片足が外側に向きやすい
・座るときに骨盤が傾く感覚がある
日常生活への影響
骨盤のゆがみは、見た目だけでなく体の機能バランスにも大きな影響を与えます。
長期間続くと、左右の脚の筋肉(特に大殿筋・中殿筋・腸腰筋)にアンバランスな緊張が生じ、腰痛(関連記事:「腰痛に関わる筋肉と原因」)や坐骨神経痛(関連記事:「坐骨神経痛を徹底解説」)を引き起こすことがあります。
また、骨盤のねじれは背骨の配列にも影響し、猫背(関連記事:「さまざまな姿勢による身体への負担」や肩こり(関連記事:「肩こりの意外な原因」など上半身の不調にもつながります。
👉(関連記事:「骨盤の解剖学」)
効果的なセルフケア・ストレッチ方法
足を組む習慣を完全にやめることが理想ですが、まずは骨盤まわりの柔軟性を取り戻すストレッチから始めましょう。
・大殿筋ストレッチ
仰向けに寝て、片膝を反対側の胸へ引き寄せる。お尻の伸びを感じながら20秒キープ。
(関連ブログ:大殿筋ストレッチとケア方法)
・中殿筋ストレッチ
座った姿勢で片足を反対の太ももに乗せ、背筋を伸ばしたまま体を少し前に倒す。お尻の横が伸びる感覚を意識。
(関連ブログ:中殿筋のケア方法)
・腸腰筋ストレッチ
片膝立ちになり、後ろ脚の付け根を前に押し出す。骨盤を立てるように意識して15〜20秒キープ。
(関連ブログ:腸腰筋ストレッチで姿勢改善)
ストレッチ後は、正しい姿勢を意識した座り方を心がけることが大切です。両足をしっかり床につけ、骨盤を立てて座ることで左右差を防ぎやすくなります。
👉その他のストレッチはInstagramをご覧ください
まとめ
足を組む癖は一見小さなことのようでも、積み重ねることで骨盤のゆがみや筋肉のアンバランスを引き起こします。
大殿筋・中殿筋・腸腰筋を柔軟に保ち、骨盤を支える筋肉をバランスよくケアすることが、姿勢の安定と腰痛予防のカギです。
普段の座り姿勢を少し意識するだけでも、体の不調は大きく変わります。
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