外側翼突筋(がいそくよくとつきん)の重要性とケア方法

顎の動きを支える外側翼突筋」 基礎知識
顎関節症や開口障害に関わる外側翼突筋のイラスト

はじめに

外側翼突筋は、顎の奥深くに位置する小さな筋肉ですが、下顎の動きをコントロールする重要な役割を担っています。特に、口を開ける・顎を前に突き出す・左右に動かすなどの複雑な運動を可能にしています。この筋肉の不調は顎関節症に直結しやすく、頭痛や首肩こりとも関わりが深いです。

起始・停止・作用・神経支配

  • 起始
    • 上頭:蝶形骨大翼の下表面
    • 下頭:蝶形骨翼突板外側面
  • 停止:顎関節包・関節円板・下顎骨頸部
  • 作用:下顎の前方移動、開口補助、側方運動
  • 神経支配:下顎神経(三叉神経第3枝)

外側翼突筋が緊張したときに出やすい症状

  • 顎関節の痛み、カクカク音(関節雑音)
  • 口を開けにくい、開けると痛みが出る
  • こめかみや頬の奥の痛み
  • 偏頭痛や耳の違和感
  • 首や肩のこり

日常生活への影響

外側翼突筋が緊張すると、顎関節の動きがスムーズでなくなり、口を開けるたびに違和感や音が出ることがあります。食事中に顎が疲れやすくなったり、大きな口を開けることが苦痛になることもあります。また、頭痛や耳の詰まり感を引き起こすことがあり、日常生活の質を下げる原因にもなります。

効果的なストレッチ

外側翼突筋は顎の奥にあるため直接マッサージは難しいですが、顎の動きを使ってケアが可能です。

  1. 姿勢を正し、口を軽く開けます。
  2. 下顎をゆっくり前に突き出し、そのまま数秒キープします。
  3. 次に、下顎を左右にゆっくり動かします。
  4. 1日数回、1回30秒〜1分程度行うと緊張緩和に効果的です。

また、歯を軽く離して舌を上顎に添える「リラックスポジション」も、外側翼突筋の緊張を和らげる方法として有効です。

まとめ

外側翼突筋は普段意識しにくい筋肉ですが、顎関節の健康にとって非常に重要です。この筋肉が硬くなると顎関節症や頭痛、耳の不快感など幅広い不調を引き起こします。日常的な顎のストレッチやリラックス習慣を取り入れて、健やかな顎の動きを保ちましょう。

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