内側翼突筋(ないそくよくとつきん)の重要性とケア方法

咀嚼運動に関わる内側翼突筋 基礎知識
内側翼突筋の位置と働きを示す図

はじめに

内側翼突筋は、顎の内側に位置する咀嚼筋のひとつです。下顎を持ち上げる働きがあり、咬筋とともに「噛む」動作を支えています。この筋肉が硬くなると、顎関節症や噛み合わせの不調、頭痛や首肩のこりにもつながるため、とても重要です。

起始・停止・作用・神経支配

  • 起始:蝶形骨翼突窩・上顎結節
  • 停止:下顎角の内側面
  • 作用:下顎の挙上(口を閉じる)、前方突き出し、わずかな側方運動
  • 神経支配:下顎神経(三叉神経第3枝)

筋肉が硬くなると出やすい症状

  • 顎関節の痛みや違和感
  • 開口制限(口が開きにくい)
  • こめかみや頬の奥の痛み
  • 首や肩のこり
  • 噛みしめによる歯や顎の不快感

日常生活への影響

内側翼突筋が緊張すると、口を大きく開けにくくなったり、食事中に顎の疲れを感じやすくなります。デスクワーク中の無意識の食いしばりや、夜間の歯ぎしりが続くと特に負担が増えます。その結果、顎関節症や頭痛、さらには姿勢の乱れや首肩こりへと波及することがあります。

効果的なストレッチ

内側翼突筋は口の奥にあるため、直接触ることは難しいですが、次の方法でケアが可能です。

  1. 姿勢を正し、口を軽く開けます。
  2. 下顎をゆっくり前に突き出し、顎関節に負担をかけない範囲で動かします。
  3. 口を軽く開けたまま左右に顎を動かし、内側翼突筋をほぐします。
  4. 仕上げに、深呼吸しながら頬の内側を舌でなぞるように回すと、内側翼突筋や口周りが緩みやすくなります。

まとめ

内側翼突筋は普段意識しにくい筋肉ですが、咀嚼や顎の動きを支える大切な存在です。食いしばりや歯ぎしりがある方は特に緊張しやすく、不調の原因となります。日常的に顎のストレッチやリラックスを意識することで、顎関節や首肩の健康を守ることができます。

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