
はじめに
慢性的な首こりや後頭部の重だるさ、目の奥の疲れを感じることはありませんか?
その原因のひとつが、頭の付け根にある**後頭下筋群(こうとうかきんぐん)**です。
この小さな筋肉群は、長時間のスマホ・パソコン作業や猫背姿勢によって硬くなりやすく、頭痛や眼精疲労の大きな原因となります。
今回は後頭下筋群の役割、硬くなる原因、そして自宅でできる簡単なストレッチ方法を整体師の視点で解説します。
後頭下筋群の構成・起始・停止・作用・神経支配
後頭下筋群は4つの小さな筋肉からなります。
- 大後頭直筋
- 起始:第2頸椎の棘突起
- 停止:後頭骨の下項線外側部
- 作用:頭部の伸展(上を向く)
- 小後頭直筋
- 起始:第1頸椎の後結節
- 停止:後頭骨の下項線内側部
- 作用:頭部の伸展・安定
- 上頭斜筋
- 起始:第1頸椎の横突起
- 停止:後頭骨の下項線外側部
- 作用:頭部の伸展・側屈
- 下頭斜筋
- 起始:第2頸椎の棘突起
- 停止:第1頸椎の横突起
- 作用:頭部の回旋(同側へ)
神経支配:後頭下神経(第1頸神経背枝)
後頭下筋群が硬くなると起こる不調
後頭下筋群は非常に小さい筋肉ですが、頭部と首の境目にあり、硬くなると多くの不調を招きます。
- 後頭部の重さ・だるさ
- 目の奥の痛みや疲労感
- 緊張型頭痛
- めまい
- 首の可動域制限(後ろを振り向きにくい)
日常生活への影響
後頭下筋群が硬くなると、首の動きが制限されるだけでなく、頭部や目への血流が悪くなります。
特にデスクワーク・スマホ操作・読書など、うつむき姿勢や前傾姿勢が多い人は症状が出やすくなります。
また、硬直が続くと慢性的な頭痛や肩こりの原因にもなります。
後頭下筋群の効果的なストレッチ
仰向けでできる後頭下筋群リリース
- 仰向けに寝て、膝を立てる
- テニスボールやマッサージボールを2個、頭の付け根のくぼみに並べる
- 首の力を抜き、頭の重みでボールに沈み込む
- ゆっくり左右に小さく動かして刺激する(30秒〜1分)
※強く押しすぎず、心地よい圧で行うこと
まとめ
後頭下筋群は小さな筋肉ですが、姿勢や頭部の安定、目や脳への血流に大きく関わります。
日々のケアを行うことで、首こりや頭痛、眼精疲労の予防につながります。
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店名:整体サロン 縁joint
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