はじめに
慢性的な腰痛に悩む方の中には、レントゲンなどで異常が見つからないのに痛みが続くケースがあります。
その背景には「自律神経の乱れ」と「骨盤周囲の筋肉の緊張」が関係していることがあります。
自律神経は体のバランスを保つために重要な働きをしていますが、ストレスや姿勢不良などによって乱れると、腰部や骨盤の筋肉に過剰な緊張を引き起こし、慢性的な腰痛につながります。
関連する筋肉の働きと特徴
- 腰方形筋:骨盤と腰椎をつなぎ、姿勢保持に関与。(関連記事:「腰方形筋の解剖学」)
- 腸腰筋:骨盤前方に付着し、姿勢や歩行を安定させる。(関連記事:「腸腰筋の解剖学」)
- 中殿筋・小殿筋:骨盤を支え、左右のバランスを取る。(関連記事:「中殿筋の解剖学」)、(関連記事:「小殿筋の解剖学」)
- 骨盤底筋群:内臓を支え、体幹の安定に関与。(関連記事:「骨盤底筋群の解剖学」)
これらの筋肉は自律神経の影響を受けやすく、交感神経が優位になると緊張が強まり、骨盤の歪みや腰痛を悪化させる原因になります。
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自律神経の乱れによる腰痛の主な症状
- 朝起きたときから腰が重だるい
- ストレスが続くと腰の痛みが強くなる
- 天候や気圧の変化で痛みが増す
- 腰だけでなく肩や背中もこわばる
- 睡眠の質が悪く、疲労感が抜けない
日常生活への影響
自律神経の乱れから起こる腰痛は、筋肉の緊張だけでなく、血流や代謝の低下にもつながります。
その結果、腰回りの筋肉(特に大腰筋や腰方形筋)に負担が集中し、骨盤の歪みを助長します。
骨盤が前後・左右に傾くことで、姿勢の崩れ・坐骨神経痛・足のむくみなども併発しやすくなります。
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効果的なストレッチとケア方法
- 腹式呼吸ストレッチ
深くゆっくりとした呼吸を繰り返すことで副交感神経を優位にし、腰回りの筋肉の緊張を緩めます。
仰向けになり、鼻からゆっくり吸ってお腹を膨らませ、口から吐いてお腹をへこませます。1日5分を目安に行いましょう。 - 骨盤ゆらしストレッチ
仰向けで両膝を立て、左右に小さくゆらすことで骨盤周囲の筋肉をほぐします。
呼吸に合わせてリズムよく行うと、自律神経が整いやすく、腰の重だるさも軽減します。 - 腰方形筋のリリース
椅子に座り、片手で腰の横を押さえながら上体を軽く横に倒します。
反対側も行い、腰の左右バランスを整えるように意識しましょう。
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まとめ
自律神経の乱れによる腰痛は、単なる筋肉疲労だけではなく、身体全体のバランスが崩れているサインです。
骨盤を正しい位置に戻し、深い呼吸で自律神経を整えることが、根本的な改善につながります。
日常的なストレスケアや正しい姿勢の意識も、腰痛予防に欠かせません。
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