
はじめに
顎関節は食べる、話すといった日常動作に欠かせない重要な関節です。この関節を動かす主役が「咀嚼筋」と呼ばれる筋肉群です。咬筋や側頭筋などの筋肉が協力して顎の開閉や噛みしめを行っています。しかし、これらの筋肉が緊張や疲労を起こすと、顎関節症や頭痛、肩こりにつながることもあります。
起始・停止・作用・神経支配
- 咬筋(こうきん)
- 起始:頬骨弓
- 停止:下顎角・下顎枝
- 作用:下顎を挙上し、噛みしめる
- 神経支配:下顎神経(三叉神経第3枝)
- 側頭筋(そくとうきん)
- 起始:側頭窩・側頭筋膜
- 停止:下顎骨筋突起
- 作用:下顎の挙上、後方への引き込み
- 神経支配:下顎神経(三叉神経第3枝)
- 内側翼突筋(ないそくよくとつきん)
- 起始:蝶形骨翼状突起内側板など
- 停止:下顎角内側
- 作用:下顎の挙上、わずかな前方移動
- 神経支配:下顎神経(三叉神経第3枝)
- 外側翼突筋(がいそくよくとつきん)
- 起始:蝶形骨大翼・翼状突起外側板
- 停止:下顎頸・関節円板
- 作用:下顎の前方移動、左右の偏位
- 神経支配:下顎神経(三叉神経第3枝)
筋肉が緊張したときの症状
- 顎関節の痛みや口の開閉のしづらさ
- 歯ぎしりや食いしばりによる顎の疲労感
- 側頭部の頭痛やこめかみの違和感
- 首や肩のこりを伴うこともある
- 耳の奥の不快感や耳鳴り
日常生活への影響
咀嚼筋の緊張が続くと、硬いものを噛むのがつらくなったり、朝起きたときに顎がだるいと感じることがあります。さらに、会話中や食事中に顎が「カクッ」と鳴るクリック音が気になる方も多いです。これが進行すると顎関節症となり、口が大きく開けられない、痛みで食事が制限されるなど、生活の質を大きく下げてしまうことがあります。
効果的なストレッチ
顎関節に関わる筋肉のケアには「軽いストレッチ」と「リラックス」が重要です。
- 顎ストレッチの方法
- 鏡の前に座り、姿勢を整えます。
- 下顎をゆっくりと前方に突き出し、軽く開閉します。
- 次に、口を指2本分開ける程度で、無理のない範囲でゆっくり開閉。
- 1日数回、痛みが出ない範囲で行いましょう。
また、舌を上あごに軽くつけて深呼吸するだけでも咀嚼筋の緊張を和らげる効果があります。
まとめ
顎関節を動かす咀嚼筋は、食事や会話といった生活の基盤を支える重要な筋肉です。しかし、現代人はストレスや歯ぎしり、長時間のデスクワークによって顎の筋肉が緊張しやすくなっています。顎の違和感や疲れを感じたら、早めにセルフケアを取り入れることが大切です。
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