はじめに
「寝ても疲れが取れない」「夜中に何度も目が覚める」「朝からだるい」──こうした睡眠トラブルは、単に睡眠時間の問題ではなく、身体の状態や自律神経のバランスが深く関係しています。
特に、首や背中の筋肉の緊張、呼吸の浅さ、骨盤のゆがみは、眠りの深さを大きく左右します。
今回は、睡眠の質を下げる身体の原因と、深い眠りに導くためのケア方法を詳しく解説します。
睡眠の仕組みと身体の関係
人の睡眠は、「交感神経」と「副交感神経」の切り替えによってコントロールされています。
昼間は活動モードの交感神経が働き、夜はリラックスモードの副交感神経が優位になることで、深い眠りに入ります。
しかし、首・肩・背中の筋肉が硬くなると、交感神経が優位なままになり、脳や身体が“休めない状態”になってしまうのです。
特に次の筋肉は、睡眠の質に大きく関わります。
- 僧帽筋:肩こりやストレスの影響を受けやすく、交感神経を刺激しやすい。
- 胸鎖乳突筋:呼吸・姿勢・頭の位置に関係し、硬くなると呼吸が浅くなる。
- 横隔膜:深い呼吸をつくる主役。緊張すると副交感神経の働きが鈍くなる。
- 骨盤底筋群:身体の土台。骨盤のゆがみが睡眠姿勢を不安定にし、腰痛や不眠を助長。
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睡眠の質を下げる主な要因と症状
- スマホやPCによる首・肩の緊張(交感神経の興奮)
- 背中の筋肉(僧帽筋・菱形筋など)の硬直による呼吸の浅さ
- 姿勢の悪化(骨盤後傾・猫背)で呼吸リズムが乱れる
- 自律神経の切り替えがスムーズにいかず、寝つきが悪くなる
- 睡眠中の姿勢不良により、腰痛・肩こり・頭痛を誘発
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睡眠の質低下が日常に与える影響
浅い眠りが続くと、朝の倦怠感・集中力低下・イライラ・ホルモンバランスの乱れなどが起こりやすくなります。
また、姿勢の崩れや筋肉の硬さが原因の場合、骨盤の構造と役割に関連する体幹バランスの悪化、自律神経と腰痛などの二次的な不調も起こります。
特に上位交差症候群のように首や肩が前に出る姿勢では、胸郭が圧迫され呼吸が浅くなり、眠っても回復しにくい身体になってしまいます。
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深い眠りを促す効果的なストレッチとセルフケア
- 呼吸を整える横隔膜ストレッチ
仰向けになり、両手をみぞおちに置きながら、5秒で息を吸い、8秒でゆっくり吐き出します。
息を吐く時に「ふ〜」と声を出すと副交感神経が働きやすくなります。 - 首・肩のリリース(胸鎖乳突筋・僧帽筋)
顎を軽く引き、片方の手で反対側の鎖骨上を軽く押さえながら、ゆっくり首を横に倒します。
呼吸を止めずに、じんわりと伸ばすことで、筋肉と神経の緊張がほどけます。 - 骨盤のゆらぎ運動
仰向けに寝て膝を立て、骨盤を前後にゆっくり動かします。
骨盤の安定とともに、腰部の緊張が取れ、眠る前の安心感が生まれます。 - 寝る前3分の“脱力呼吸”
布団の中で目を閉じ、呼吸に意識を向けるだけ。
手足の力を抜くことで、全身が“休息モード”へと切り替わります。
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まとめ
睡眠の質を高めるには、「自律神経」「呼吸」「姿勢」の3つを整えることが欠かせません。
筋肉をゆるめ、深い呼吸を促すことで、身体は自然と副交感神経が働きやすい状態になります。
寝具を変えるよりもまず、自分の身体を整えることが、質の高い眠りへの第一歩です。
睡眠に悩みを抱える方は、ぜひ【僧帽筋のケア】や【胸鎖乳突筋のストレッチ】など、日常の筋肉ケアから始めてみましょう。
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